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ミュージカル英語を和訳してます♡

ミュージカルCATS 英語歌詞和訳③ Invitation to the Jellicle Ball

Invitation to the Jellicle Ball

Jellicle Cats come out tonight
Jellicle Cats come one, come all
The Jellicle Moon is shining bright
Jellicles come to the Jellicle Ball 
Jellicle Cats come out tonight
Jellicles come to the Jellicle Ball
ジェリクルキャッツ、今宵姿を現す。
ジェリクルキャッツ、こぞって集まる。
ジェリクルムーン明るく輝き
ジェリクルはジェリクル舞踏会にやって来る。
ジェリクルキャッツ、今宵やって来る。
ジェリクル来たれり、舞踏会。

Jellicle Cats come out tonight
Jellicle Cats come one, come all
The Jellicle Moon is shinning bright
Jellicles come to the Jellicle Ball
Jellicle Cats come out tonight
Jellicle Cats come one, come all
The Jellicle Moon is shinning bright
Jellicles come to the Jellicle Ball
ジェリクルキャッツ、今宵姿を現す。
ジェリクルキャッツ、こぞって集まる。
ジェリクルムーン明るく輝き
ジェリクルはジェリクル舞踏会にやって来る。
ジェリクルキャッツ、今宵姿を現す。
ジェリクルキャッツ、こぞって集まる
ジェリクルムーン明るく輝き
ジェリクルはジェリクル舞踏会にやって来る。

Jellicle Cats meet once a year
At the Jellicle Ball where we all rejoice
And the Jellicle Leader will soon appear
And make what is known as the Jellicle Choice
When Old Deuteronomy, just before dawn, through a silence you feel you could cut with a knife
Announces the cat who can now be reborn
And come back to a different Jellicle Life
For waiting up there is the Heaviside Layer
Full of wonders one Jellicle only will see
And Jellicles ask because Jellices dare
ジェリクルキャッツは年に一度集まる
ジェリクル舞踏会を皆で祝う。
ジェリクルリーダーは間もなく現れ
そしてジェリクルの選択を行う。
オールドドュトロノミーは
夜明け前、ナイフで切ってしまえそうな静寂の中で宣言するのだ。
今まさに生まれ変わることを許され
遙かなる天上の世界へと昇り
そして新しいジェリクルとして再生する、その猫を。
奇跡の数々を目にするのは、ただ一匹の猫だけ。
ジェリクルの勇気をもって、ジェリクルは問おう…

Who will it be?
Who will it be?
それは誰だろう?
 
 

むずかしい単語・熟語の解説

come out: 姿を現す、外へ出る、出かける
ball: 舞踏会
rejoice: 喜ぶ、祝う
dare: (思い切って、大胆にも)~する
 

ひとこと

ミュージカル「CATS」和訳の3回目は「Invitation to the Jellicle Ball」。和訳すると「ジェリクル舞踏会への招待」です。
 
ジェリクルと呼ばれる猫達は年に一度舞踏会に集まります。その目的は、天上の世界へ昇り、新しいジェリクルキャットとして生まれ変わる一匹の猫を決める事。猫達は舞踏会で、我こそが最もふさわしい!とアピールするのです。つまりこのミュージカルではほとんどの時間、猫達のアピール合戦を観賞することになる訳です笑
 
我々日本人には輪廻転生の考えがあるので、猫が生まれ変わると言われてもなんとなく理解する事が出来ます。しかしこのミュージカルが生まれた英国等、キリスト教文化圏では全く異なる感覚の様です。なぜならキリスト教では、人間以外の動物が天上へ昇り、ましてや蘇るだなんてあり得ない!からです。
 
ざっくり言うとキリスト教では、人間は死んだ後、その魂は天上にいる神の御許に昇り、神と共に時を過ごし、そして最後の審判の日に蘇ります。この蘇りに必要なため肉体は火葬せずに土葬する慣習になっているのです。しかしこれは人間に限った話。猫や犬などの動物には魂が無いので、神の御許に昇ることもなく、ましてや蘇ることもないとされています。
 
そのことを念頭に置くと、天上の世界へ昇り生まれ変わる猫という存在が、いかにあり得ないか。そしてそれが猫にとってどれだけすごい事か、何となく理解出来るのではないでしょうか。
 
ちなみにこのキャッツは1981年にロンドンで初演されましたが、人間役が全く出てこない上に猫が天国へ昇る(しかも娼婦が!)という内容の為に大変な戸惑いをもって受け止められたとのこと。文化的な背景が違うと同じ作品に対する感想も大きく変わってくるんですね。